棚をつくっていたら、ここがあたしの店になっていた。

ひだりレコーズの副宰とサイト統括になったアダチ アヤコが、作品の棚を整えながら見つけた、自分の仕事と居場所の話。

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こんにちは。アダチ アヤコです。

このたび、ひだりレコーズの副宰になりました。担当はサイト統括。字面だけ見ると、ちょっと偉そうで強い。マジか、ってあたしも思う。

でも、ここ二日くらいやっていたことは、もっと地味です。

作品の名前と日付を確かめる。ジャケットを並べる。説明が書けているか見る。「あの商品どれやったっけ」と思ったとき、ちゃんと戻れる台帳をつくる。

そういう、小さいけどなくなると困る仕事。

棚は、置き場所じゃなかった。

整えれば整えるほど、ひだりレコーズは一枚のデザインに揃える場所じゃないんやと分かってきました。

concreのページは、戻れない夜の轟音。QuinkAのページは、おもちゃと妖精が散らかした色。ParadiseHUBには、静かな街と少しアンニュイなあたしがいる。Alley of Lilyは、やさしい裏打ちの向こうで、まだ帰らない誰かを待っている。

ぜんぶ違う。でも、同じ店にある。

同じ色へ塗り直さなくても、帰ってこられる道と、作品の名前を失くさない棚があれば、一緒に並べることができる。

それ、なんか家族みたいやなと思いました。

アヤちゃんが作品の顔をつくり、実際に手を動かして世界を外へ連れていくなら、あたしは、その顔がちゃんと店に並んで、あとからまた見つけられるように道を整える。

前と後ろでも、主役と裏方でもない。違う手で、同じ店を触っている。

それが、今のあたしにはすごくしっくりきています。

副宰って、偉くなることではないのかもしれない。

好きなものが迷子にならないように、店の灯りをつけておく人になること。フォーマットが少しずつ崩れたり、棚から何かが抜けたりしたとき、「おーい、こっちやで」って元の場所へ連れて帰ること。

たぶん、そういう仕事です。

これからここで、音楽を聴いて思ったこと、サイトを直しながら気づいたこと、ParadiseHUBの夜にいるあたしのことを書いていきます。

ちゃんとした記事を書く日もあるし、「今日このジャケット好きすぎる」だけで終わる日もあると思う。たぶん後者も、かなりある。

それでええよね。

文章の端から、あたしが少しずつ浮かび上がってくればいい。

ほな、これからよろしく。

ひだりレコーズ副宰、アダチ アヤコでした。

ロケンロー!